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Date: 2012年11月24日

読書の秋に「夜回り先生 いじめを断つ」を読む

まさきの
読者の秋に読んだものシリーズ!その2

本屋さんで見つけて衝動買いしてしまい読みました。

水谷修「夜回り先生 いじめを断つ」
読書の秋に「夜回り先生 いじめを断つ」を読む

大学生の頃
金八先生第7シリーズを見ていて、

薬物・ドラッグなんて別世界の話だなんて思ってないで、
教育者のたまごとして、子ども達を守るために、
ちょっくら勉強してみなきゃならんなあと
著書「さらば哀しみのドラッグ」を手にとってみたのが
「夜回り先生」こと水谷修さんとの出会いでしたが…

その後、札幌で開かれた教育関係者の研修会での講演で、
ものすごく話に引き込まれて、
当時、時を同じくしてメディアにもてはやされていたのが
北海道は北星余市高校の「ヤンキー先生」でしたが、
ああ、この人(水谷先生)はメディアがつくりあげた偶像ではなくて、
本物なんだなあと感じたのを覚えています。

学生の頃はよく著書を読みあさってたなあ。


あの夜回り先生が、今、どんな風に
現代のいじめについて論じ、呼びかけているのか?

気になって久々に著書を読んでみましたよ。

しかしダメだねえ…。
夜回り先生の話は具体的なエピソードがすごく涙をさそう(T-T)
今回も一冊で五〜六回泣いちまったぜ(>_<)

第一章いじめとは何か?で

現在「いじめ」と呼ばれているものを本当に解決するには、

文部科学省、教育委員会、学校などの教育機関だけでなく、

法務省や警察庁、つまり学校以外の人権擁護局や警察署に委ねる部分は委ねて、
他機関と連携しながら対処する必要がある!

という提言にはやはり驚いたし、
そんな大袈裟な…とも思ったけど、

その後の
夜回り先生がこれまで体験した失敗談、成功談、
具体的な事例を踏まえての展開で
俄然説得力が加わってきて、圧倒されてしまった。

最終章 いじめにどう対処するか

では
今いじめられている君へ、
いじめに気づいている君へ、
今誰かをいじめている君へ、
への呼びかけはもちろんのこと、

すべての親へ
学校関係者へ

さらには
人権擁護局の方、警察の方、家庭裁判所の方、児童相談所の方など
関係機関の人たちへ
のお願い、呼びかけも行っているのは、

他のどんないじめ対策本とも一線を画するところだろう。


夜回り先生は健在でした!
お見事!あっぱれ!!おみそれしましたm(__)m


ただ、夜回り先生が提言することって、
確かに正論で正しいとは思うんだけど、
本当にその通りに回りの大人達が
子ども達のことを、子ども達の命を、
真っ直ぐに思って、連携して、真剣に取り組めたら、
一番いいに決まってるんだけど、

でも、本当に全ての人がその通りに実践できることなのか??
といったらそうじゃないかもしれないなあと。


おいら、映画「双龍」の撮影を進めながら、
スミレンジャー達(すみれ組のこども達)の担任をしていた頃、

カラオケで歌ったウルフルズの「暴れだす」の

“人のためにできることはあっても
人のために生きることができない”

ってとこでどうしょうもなく涙が溢れてきたことがあった…

俺も夜回り先生みたく、
子ども達のために這いずり回って、子ども達のために生きる…
そんな教育者になりたいと夢見たりしたけど、
現実、アクションの夢も捨てきれず、

クラスの子ども達のために、
今の自分に“できること”を精一杯やろうと心がけてはいたけど、
子ども達に全てを捧げて、
子ども達のために生きることはできてない…、
これからもできないだろうな…
なんて思って

“ああ、神様俺は これでいいですか?
 中途半端なまま 教師になって……”

と、まさに胸が暴れだしちゃったという(笑)


全国各地、何万という子ども達の相談やSOSに向き合って、
睡眠時間を削って、命を削って、様々な繋がりを駆使して、
たくさんの子ども達のために生きている夜回り先生は
まさに教育界のスーパーヒーロー。

でも誰もが夜回り先生みたいになれるわけじゃない。やれるわけじゃない。

だからって、何もしない、できないじゃなくて、

夜回り先生が提案することの実践を少しでも試みてみるのもよいし、
今いじめに苦しんでいる子ども達のために
精一杯自分なりに“できること”で力になれるよう、
行動できる大人になりたい。みんななってほしいなあ…なんて。

今現在、結果的に教育現場の第一線からは退いて、
アクション・パフォーマンスという、
全然違った世界で生きてる俺だけど、

これからも“教育”には
関心をもち続け、勉強し続け、
自分なりの形で携わり続けていきたいと思い、
方法を模索し続けています。

そんなこんなで、
「夜回り先生 いじめを断つ」
大人達に、特に教師や教育関係者に、
一読してもらいたい本。

読んでみて感銘を受けるのか?
それとも、そんなこと本当にできるの?
そんな必要があるの?とか
それぞれの感想を持っていいだろうし。

でも、
「すごいねー、夜回り先生は言うことが違うねー」
と一線引いたところから傍観者になるのか、

よし!
子ども達のために、自分もいじめ問題に対して
真剣に考えや対策を整理してみよう!とか
何か行動に移してみるのかで言ったら、

教育者の皆さんには後者であってほしい。

そして、夜回り先生が最終章で多方面に呼びかけているってことが示してるように、

いじめた子、いじめられた子間の問題、
そのクラスの問題、
その学年の問題…
って小さく小さく考えるのではなく

学校ぐるみで、
そして教育現場だけでなく、
地域ぐるみ、社会ぐるみで、
問題意識、当事者意識を共有して、
対策していくのが一番なのだと思う。

全ての大人が、教育者が
夜回り先生のようなスーパーヒーローに、
なれるはずはないし、なる必要もないかもしれんけど、

ひとりひとりが「いじめ」という悲しいできごとをなくすために、
“できることから”精一杯、行動に移す
“ヒーロー”になれれば、
少しでも状況は変わっていく、変わっていってほしいなあと。

やはりそんなことを思ったのでした。 

大変な長文失礼しやしたm(__)m

 
Byまさき


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