双龍の“空回ってるうちに何かを巻き取るんですよ!!”

約2ヶ月ぶりに訪れた南三陸町。

瓦礫は当時に比べると、少し片付き、小まめに小さな山があって点々で集められている状況がありました。

行く前に雑誌などで一角を切り取った比較写真を見て、お、意外に片付くのが早いなあという印象を受けていましたが、やはりそれは単なる一部分で、三ヶ月経ちましたが、まだまだ瓦礫の片付けもこれからだなあと感じました。

それでも、少しずつでも、確実に南三陸町は歩を進めていました。
また、様々な状況が変わっておりましたが、変わらずに逞しく毎日を生きている方々とも再会しました。

皆さんと再会できて、逆に僕がパワーをもらいました。

そして感慨深かったのは、ちょうど僕が南三陸町に訪れた日から活動がはじまった「思い出探し隊」が収拾し、洗浄した写真や記念品が、ついに入谷公民館に展示され、地元の皆さんに公開されるという段階まで来ていたことでした。

佐藤町長の提案ではじまったこの企画。

マスコミ受けがよく、沢山の取材がきたり、

募集なんかしていないのに「思い出探し隊募集中！」なんて記事が載ってしまったり、思い出探し隊をやりたいとやってくるボランティアさんが殺到したり、いろいろありました。

プライバシーの問題、被災した方々のプライベートなものを扱うんだという意識、
最初は、趣旨を理解し、マスコミに勝手に対応したりせず、高い意識をもって、熱い想いをもって参加できる人だけにお願いする特別な部隊から始まりました。

近ブロ第三クールの初代思い出探し隊長・かめちゃんの熱い想い、涙をどう繋げていくか…という課題がありましたが、
赤いつなぎの二代目隊長が、今も南三陸に残りずっと繋げてくれています。
この人無くして、この企画はここまで来られなかったでしょう。
ありがとうございます。

その他
遺体捜索も終わっていなかったり瓦礫が散乱する危険な地帯にたかがボランティアが思い出探しに入っていいのかという問題、
実際に立ちはだかる危険な現場、
探しても探してもきりがなく出て来る思い出の品々をどう区切りを付けて探すのかという問題、
どう管理し、どう公開するのかという疑問、町長の一言ではじまったこの企画を、ボラセンがどこまで切り盛りし、どう町の方に管轄をバトンタッチしていくのかという議論、

日夜ボラセンでも意見が飛び交いました。

何やらネット上でいろいろと言われたり槍玉にあがったりしているという噂もありましたが、こちとら電気も水も通っておらず、ネットもろくに見られない状況でしたから知ったこっちゃなく（笑）

フジカラーの人が写真の洗浄方法をアップしました、参考にしてください！とＵＲＬを連絡くれたけど、見れないし、プリントアウトもできないし…来て教えてくれ！ってなったこともあったな（笑）

熱い想いだけが先行し、突っ走って来た思い出探し隊。
徐々に体制が整っていき、自衛隊や警察の方々との連携もうまく協力しながらできるようになっていった。

そしてついに町民の方々にその品々を公開！というその日に南三陸に戻って来られて、公開している現場にはいけなかったけれど、

「あったー！」
と泣き崩れた人がいた話なんかを聞いて、紆余曲折あったけれど、今まで思い出探し隊として熱い気持ちを持って参加してくれた皆さんの想いが、しっかりと形になって届きましたよー！これからも続々届いて行きますよーって嬉しくなりました。

想い出探し隊に関する現場などの写真はプライバシーの関係で撮影は禁止されているので長い文章のみ続いてしまいましたがあしからず。

次回、いよいよドラゴン登場か？？

Byまさき